今日は経済学のH24第5問について解説します。
H24 経済学 第5問
下表は、総務省が公表した「家計調査報告(二人以上世帯)」2010年11月分、2011年11月分にある勤労者世帯の収支内訳から、実収入(世帯主収入、配偶者の収入、他の世帯員の収入等の合計)、消費支出、非消費支出(所得税、社会保険料等)の金額を抜き出したものである。これら勤労者世帯の限界消費性向を求めるとき、その求め方として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〔解答群〕
解説
消費関数に関する問題です。
ケインズ型消費関数の式より以下の通り表すことができ、消費関数をYについて微分することで、限界消費性向を求めることができます。
C=C0+cY (C:消費、C0:独立消費、c:限界消費性向、Y:可処分所得)
⇒ c=ΔC/ΔY
ΔCは消費支出の変化分となりますので、(E-B)で表すことができます。
ΔYは可処分所得の変化分となりますので、2011年の可処分所得(D-F)と2010年の可処分所得(A-C)から、(D-F)-(A-C)と表すことができます。
よって、限界消費性向c=(E-B)/{(D-F)-(A-C)}となります。
以上から正解は選択肢オとなります。
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